夫は美術作家であり、作る作品は平面・立体・映像・・・大きさも折り紙一枚から、高さ4mを超えるものだったり。素材も常にこれと決まっているものでもなくて、すべてはコンセプトに基づいて決まってくるというものだ。
私のように机一つあればいいというものでもなく、環境次第でできるものにも制限が出たりとなかなかダイナミックかつ、繊細な分野なのだと思う。
住まいとは別にアトリエとして物件を賃貸したこともあったが、どこかで「傷つけてはいけない」という意識が製作の邪魔をしていたように思う。
このたび思い切って我が家の一部をアトリエとすることを決めた。
今は解体作業の真っ只中。石膏を頭の上から被りながら、どこかわくわくしている。
私は半日解体を手伝っただけで腕が上がらなくなり、解体屋さんにリスペクトの気持ちを抱いた。
私は基本的には机一つでなんとかなるが、アトリエが完成したら、一角を借りて腕をいっぱい広げて描くような大きな作品を作ってみたいと思っている。
写真は、昼休憩の牛丼。紅ショウガを忘れた。
器は初めて陶芸教室に行った夫の作。